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スタンプコンクリート業者のためになる話 Vol.3

スタンプコンクリートについての説明の3回目です。
2回目は「メンテナンス方法」「メリットとデメリット」「バリエーション」について解説しました。
3回目は「夏場の施工について」「バリエーションの選び方」について解説します。
今回で最後となりますので是非最後までお読みください。

1.スタンプコンクリートの夏場の施工について

以前「スタンプコンクリートの施工について」で述べた3つのタイミングについてですが、とくに夏場はすべてのタイミングが早く施工がとても困難です。

①コンクリート打設後のカラーハーデナーを撒くタイミング
②撒いたカラーハーデナーを均すタイミング
③スタンプするタイミング

上記のタイミングはその日の気温により全く異なりますが、夏場が一番難しい為、少し説明します。
まず夏場にスタンプコンクリートをする際に絶対避けたいのは、打設後に長靴や網下駄でコンクリートに入る事です。それができない場合は、打設回数を増やすなどをして、事前に計画をたてて施工する事をお奨めします。

①コンクリート打設後のカラーハーデナーを撒くタイミング 
当社では夏場の暑い日は、コンクリートを打設しながらカラーハーデナーを長い柄の付いたザルで散布していきます。
②撒いたカラーハーデナーを均すタイミング
当社では夏場の暑い日は、コンクリートを打設しながらカラーハーデナーを長い柄の付いたザルで散布していきます。
③スタンプをするタイミング
液体リリーサーを撒き、スタンプマットを並べて足踏みするだけで型が入る程度からスタンプを始めますが、コンクリートが沈みすぎると少し待っても良いかもしれません。しかし、ここで待ちすぎると最後間に合わなくなるケースもありますので注意が必要です。 ここで難しいのは、早すぎてコンクリが沈む事と撒いたカラーハーデナーが引っ付いてくる事です。

この3つの夏場のタイミングは、スタンプコンクリートを施工するにあたって必ずいつもと違う支障がでますので、それについての対処方を必ず身に着けておく必要があります。

スタンプコンクリートは作業途中で㎡数を減らす事や区切る事ができない為、夏場の施工はかなり困難であると思います。

 

2.スタンプコンクリートのバリエーションの選び方について

「スタンプコンクリートのバリエーションについて」で述べましたが、実際にそれの選び方について書いていきたいと思います。

①パターンを選ぶ
②ベース色を選ぶ
③陰影色を選ぶ
①パターンを選ぶ
まず乱石風、スクエア風、スクエアのランダム貼などを決めていけばおのずと選択しが絞られると思います。
②ベース色を選ぶ
グレー系、茶系、クリーム系などで決めていけば良いと思います。
③陰影色を選ぶ
ベース色によってお勧めが有りますのでベースが決まれば陰影色も決めやすいと思います。

パターン、ベース色、陰影色が絞れれば、いくつかモルタルにてサンプルを作成して最終決定していただければトラブル防止にもなると思います。

当社では基本的にサンプルは施工業者様が作成する事をお奨めしています。なぜなら、施工業者様によってスタンプコンクリートの陰影の色の付け方が全く違う事もあり、極力当社の作ったサンプルはお出ししない事にしております。それでもかまわないお客様に関しましては、問い合わせして頂ければご対応します。

最後に

スタンプコンクリートは多くのメリットと共に、デメリットもあります。そして、施工方法に経験や知識が必要であったりと季節によっては難しい施工になります。
スタンプコンクリートのメリットのみ掲載することには違和感がありしたので、私の経験を元に具体的な注意点等も含めて掲載することにしました。
これにより少しでも多くの方がスタンプコンクリートを理解した上で施工することに繋がれば本望です。
ここまで読んでいただいてありがとうございました。

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